登山がないならサウナがあるじゃない
朝晩はいくらか涼しくなってきた長野ではありますが、日中はまだまだ残暑厳しい日が続いています。今日はろくすけ氏も自分も休み、嬉しい!しかしお天気は微妙、登山はあきらめた。では何をするのか、そう、そういうことなのです。
8月も終わりの夏の夕暮れ、地元民では知らない人はいないという、スーパー銭湯おぶ~に来ました。数年前に一度利用しているのですが、ほとんど記憶にない。広い駐車場がかなり混んでいたという印象がぼんやりとある程度です。サウナに至っては利用したかすらあやしい。
正面入り口の機械で検温そしてアルコール除菌後、男女別の靴箱へまっしぐら。100円戻るタイプの靴箱には、浴室で身に着けるタイプのゴムコード付きのカギが。館内での清算はキーでタッチするのみ、帰るときにまとめてフロントか精算機でお会計するというハイテク。
いざ浴室へ
「2時間後に2階の休憩処で」と言い残し、ふらふらと男湯に吸い込まれてゆくろくすけ氏。しょっぱなから自動改札システムに心乱された自分、目の前のトイレを見落としウロウロしていると優しいマダムが教えてくれる。幸先のよいスタート。洗い場で体と髪を清めてから、さっそくサウナへまいります。
サウナレビュー
サウナ入り口には給水機、扉は2重になっている。室内には温度計が2つ並び、下段は65度で上段は85度。中段に先客が二人、すべての段にタオルが敷かれている。正面にはテレビ、12分計。ここは15分ごとにオートロウリュがあるらしい。石の上に水を落とす金属機器があるが、3セットの滞在中ではロウリュの瞬間には立ち合えず。ひとまず空いている下段に腰かける。室内は丁度良い湿度があって、数分で体には水滴が付き心地よい。7分ほど蒸されてから外に出る。
男湯のサウナは大きめの5段(違ったらすいません) 同じく2重扉を開けると中段に出てくる。座面の奥行きがあるので、胡坐をかいても後ろの人の足にあたらない。そしてストーブが2台体制で、目の前に座るとなかなかの圧!で熱!ロウリュはそこまで感じられなかったかな 入り口わきに給水機もあり。浴室の奥に進むとスチーム塩サウナもあり。結構熱めでこちらもイイ
水風呂
最大人数で6人位が横並びで足を延ばせるようなサイズ。洗い場と水風呂の間を隔てる壁から水がてらてらと流れている。水温計は見当たらなかったが、某サイトによれば18度。シャワーを浴びるだけで水風呂に入らない人も居たり、他の利用者とタイミングがずれたりで、ほぼ貸し切り状態。足を延ばして座ると首まで浸かるくらいの深さ。
水風呂は背中側にある竹炭の壁を伝ってまろやかに下りてくる。頭を預けると少し伝ってきてキモチイイ
外気浴へ
外へは浴室の2か所からアクセスできる。露天風呂は水素の湯、酸素の湯など女性には嬉しい美容に良さそうなものから寝湯、足湯など。内湯と同様に種類が豊富。時間があったら是非行きたいところではあるが、少なくともサウナで3セットはこなしたい。露天エリアには数種類の休憩スペースが。畳タイプ、ベンチ、一人掛けの編みイスたち。その中に、以前から試してみたかった寝られるタイプの編みイスがあるではないか。先日セリアで仕入れたマットをお尻に敷いて身を横たえると、夕暮れの空と植栽が視界に入る。この椅子、家に欲しい、かも。露天風呂の人々の話し声も遠く控えめで、心地よい時間。
男性側も休憩スペースは多いが、寝ころびイスは人気のため利用できず。それでも何処かしらには座れたのでよかった
ナノ水スチーム塩サウナ
おぶ~の館内の水は全てナノ水なんだって。ナノ水ってなんだ。「アルプス山系の伏流水に最新技術のナノテクノロジーを用いた更に体に優しいお水」(HPより抜粋)とのことです。そりゃいいね!というわけで塩サウナ、行ってみましょう。薄暗いサウナ室のドアを開けるとすぐに水桶、椅子が4つ、室内奥の桶には小さな窓からの自然光が当たり、塩が白く浮かび上がる。まずは体や椅子を水で清め、塩を掌にすくいざらざらと体に刷り込んでから椅子に腰かける。最後に水で体と椅子の塩を洗い流す。温度はさほど高くはなく、湿度でじんわり蒸される感覚。混んでいなければ瞑想できそうな落ち着く空間であります。
おぶ~まとめ
自動精算システムをはじめナノ水、サウナハットやオロポ販売など、人気にあぐらをかかずに高みを目指してゆく姿勢に唸りました。どこに出しても恥ずかしくない立派な娘さんだ。無料休憩室の椅子はおそらく松本民芸のロッキングチェア。(しかも複数ある)かつ380円のオロポに手が届かない夫のために自動販売機には160円のマッチも置いている。富める者貧しき者、それぞれに最上級のサービスを提供。帰り際、ゲリラ豪雨的な夕立になり入り口で躊躇していると、女性の従業員の方が「今は館内で待って頂いたほうがいいですよ」と声を掛けてくださる。仕事に真摯に取り組んでいるからこそ、すらっとこんな言葉が出てくるのよな、と日頃の己の行いを顧みつつおぶ~をあとにしたのでした。以上、つちのこのレポートでした。
駐車場に車中泊専用スペースがありました。旅行での利用もありですね