北アルプス 燕岳 北燕岳周遊 東沢ルートを下る

燕岳 北燕岳登山
燕岳 北燕岳 東沢より周回コース
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不人気 北燕岳へ足を延ばす

燕岳の山行記録は数多くありますが 北燕岳の記事少な! じゃあ実際に行ってみましょうということで行きます

北燕岳
奥の岩らへんが北燕岳らしい

北燕岳まではしっかり整備されています 燕岳までの道のりとあまり変わらない道を進みますが途中からトラバース気味に進み始めるが途中見逃しそうになるが分岐案内あり 北燕岳へ縦走路を外れて岩を登る

北燕岳山頂
多分北燕岳山頂?

登りきるが看板等なし 三角点もなしのピーク そもそもピークがどこなのか岩だらけでよくわからない 少しウロウロするが見つけられず まあ良いかと縦走路に戻る とりあえずやってやりましたよ

北燕岳の看板
看板にも北燕岳とあるので間違いではなかったはず

山頂から下りて縦走路に戻ると 稜線の奇岩群をトラバースしながら北へ進む 頑張れば稜線の岩場伝いに行けそうでもあったが無理はしない大人のたしなみ ここから東沢乗越を目指し進む 燕山荘でスタッフさんにこちらのルートを聞いてみましたが

 前日までの雨は山頂ではあまり降らなかったので登山道に影響はない 登ってきた合戦尾根とはレベルが違うが登山に慣れている方なら多分大丈夫じゃないか ただし藪漕ぎや何度もある渡渉 ルートの不明瞭さなどあり注意 現に数日前にも行方不明者も出ていまだに発見されていない 特にソロでは携帯の電波も入らないので慎重な判断をお願いします

とのことでした 緊急時の準備として

ツェルト 防寒具 着替え ファーストエイドキット 非常食 ホイッスル 浄水器 念のためチェーンアイゼン それとツチノコさんとも下山時は連絡を取り合う

など整えてから向かいます

くれぐれも気軽にこのコースを選ばないでください!どえらいコースです

北燕岳から東沢乗越へ

北燕岳を過ぎても似たような道が続きます 少しトラバースや上り下りがありますが 登山道が狭く人気のなさを感じさせる程度 すんなり進めます

縦走路の草紅葉
稜線は草紅葉が一部見ごろでした

稜線沿いにもう少し進むかなと思っていると看板が

東沢乗越への下降点
稜線下り口

先に見えている2682のピークはコースではなく 東沢乗越へ下っていきます 

ここからが本番です

右奥に東沢岳
奥に東沢岳 手前の乗越まで下りまくる

ここからは樹林帯を抜けていく 道が狭い 急斜面 花崗岩の大きな砂で足を取られる そして人っ子一人いない(泣)

崩落している
崩落したりもしている

なんとかコースを見つけながら進むがもう少し下ると一段と鬱蒼とした樹林帯 そして藪笹へ

コースみえない
これでも一般登山道

写真はコース外を撮影したのではなく この先のコースを写したものです 笹が茂りすぎて1m先ぐらいしかわかりません(泣) 

人にも全然会わずにいたので時々笛を吹いたりしていたんですが 途中先のほうから

ガサッガサッ

・・・別の登山者が反対方向から来ただけでした お互いびっくりしました よくこんなコースに来たなと 今回北燕岳以降で会った登山者はこの人だけでした 里山より人がいないって!

少しどきどきしたまま進みますが 少しなだらかになったと思ったら看板

東沢乗越
東沢岳への分岐点

何とか東沢乗越までは来れました 休憩して地図を確認しますが 何かおかしい

  • 地図では三叉路だが道は4方に伸びている
  • 上からも見ていたが看板の中房温泉方面は東沢岳では
  • 方向的にも中房温泉を刺しているのは東沢岳に思える
  • 実際中房温泉方面は登り道になっている
  • 他の1方は完全に西斜面を下るようだが

スマホのGPS状況も確認 問題なし 念のためコンパスも中房温泉に設定 念のためで看板通り方向へ進む

5分ほど歩くが やはり登っている 方向も東沢岳方面のまま スマホで確認すると・・・

やっぱり東沢岳に登っている!

引き返します 分岐点に到着 正式なルートに戻ります よく見ると看板は折れてしまっていて木に立てかけてあるだけでした 実際の方向だと

本来の看板の向き
正式な案内の向きはこう

一応正しい向きに直しておきます 固定はできなかったのでまたずれると思います 現地では分岐などに到着したら必ず地図やGPSなどで現在位置とコースの確認をしましょう!謎のもう一方の踏み跡は 確認していませんがおそらく雉射ち用かバリエーションコースなどへの入り口なのでしょう どの道もかなり不明瞭なので注意です

東沢乗越から西大ホラ沢出合へ下る下る

コースはわかったのであとは下るだけです がこの下りがまた急でした

沢へ下る
日も陰ってきて寂しい

沢まで一気に下りますが 相変わらず砂と土とで滑る滑る 周りの植物を念のため掴めるようにしながら慎重に下ります が少し滑ってこけます

また崩落
砂地で崩落はめちゃ怖い

歩きにくさはこの区間が一番でしたね それでも何とか熊の心配をしながら下ると沢の音が

西大ホラ沢出合
沢まで下りてきました

久しぶりに開けた感じになって少し安心します

稜線はガスに
上はガスに包まれました

稜線を歩いている間はガスらなかったのでラッキーでした

西大洞沢出合から中房温泉へ

ここから沢沿いのコースです 途中何か所か渡渉もあるとのことですので油断せず行きますよ

沢沿いのコース
何処が道なのか

沢沿いは踏み跡が不明瞭 テープは今まで以上に付けてもらえているので慎重に進めば何とかわかります

簡単な渡渉
簡単な渡渉箇所

流木や浮石に注意しながら進む 渡渉点もよく見ればわかりますね ただし天候にものすごい左右されると思いますので入山日だけでなく 前後の天候も確認したほうがよさそうです

渡渉点3つめ
3回目の渡渉

渡渉点前後は特にテープで分かりやすくしてありました

渡渉点4つめ
4回目の渡渉 どこを渡るかな

堰堤 巻き道 渡渉 を繰り返して行きます わりと簡単じゃないかなんて余裕こいてたんですが

5回目の渡渉
5回目の渡渉点を下から見てみる

5回目の渡渉は難しかった 写真は渡った後に下から撮りましたが どこ渡るかわかりますか? 水量と 体のバランスと 装備の重さと などいろいろかみ合わないとここは無理ですね 今回は運よく水量もそこまでなかったので靴を軽く濡らす程度で済みました 

他のブログでも はだしで渡ったとか 沢靴用意したとかありますがここのことですかね? ほかのポイントとは段違いの箇所でした 小さいころに遊んだスーパーマリオや高橋名人の冒険島などが役に立ったと思います 

この先も渡渉はいくつかありましたが 大したところは無し ただしここから巻き道のレベルが上がります

高巻き
雨だとやばい

きわどいトラバースや崩落個所 急な登りなど最後に体力をゴリゴリ削ってくる

コースはどこ
どう行けと?

こっちかなと歩いていくと何とかコースが発見できる そんな調子で進む 

あと半分
看板を見ると安心する

半分超えた程度に思えるが 標高差があまりないほぼ平らなのは予習済み 心は乱れない

堰堤大きい
よくこんな山奥に作ったものだ

巻いていく堰堤が下流になるにしたがって大きくなっていく 人の力はすさまじい

足場
ちょっと腐っているけどありがたい

人の手が入っている そんな雰囲気が増えてきた 

階段?
土になり始めていやがる

そんなに頻繁には入っていないようだ

すごい足場だ
これは怖かった
丸太足場
自然の恵みを利用させていただく

自然に倒れた倒木もありがたく足場として利用させてもらう 下は30mぐらい切れ落ちているが固定方法は不明

しっかりした足場だ
しっかりした足場だ!
歪んだ足場
なんだか歪んでいるような

足場のパイプが一部つぶれていた気もするが渡るのに支障なし なので問題なし 高所恐怖症の人はダメかも 一段と人の気配を感じられるようになってきたと思っていたら 何か建造物が ついたかなと思ったら

建造物
テント場?

昔のキャンプ場でしょうか 今は使われていない様子 少しがっかりしましたが進む

バス停こちら
ほぼ終わった

案内板がでた さっきのは白滝の湯なのか?そして到着

敷地内に打擲
到着?

到着したのは中房温泉の敷地内 建物間を抜けさせてもらう 道を間違っているわけではなく正式なルートです

出口
ここはわからない

途中までは進むが 最後道がわからない 宿の方が声をかけてくれるが建物内の土間を通れと これは無理 今日唯一ルートが見つけられなかった

わからん
いやわからんよ

出てきて振り返るが これはやっぱり無理 左の土間に行くとはとても考えつかない それもあっていく人が減ったルートなのかもしれないと少し考える 朝イチで暗い中なら余計わからない自信がある そんなコースを無事終了出来ました 今日もおつかれ山

北燕岳 東沢コースまとめ

帰宅して後日調べて分かりましたが 2020年山と高原地図では破線ルートになっていました 私の持っている2017年版はまだ実線でしたが 振り返ればなるほど破線になるわけだ なコースでした

北燕岳から東沢乗越までも実線ルートでしたが 藪漕ぎがある不明瞭な道が続きました 道迷いに注意ですね

東沢乗越から西大洞沢出合までは ザレの急登 かなり慎重に下らないと危ない道

沢に出てからも ルートファインディングや渡渉など難しい点も多く、さらに巻き道では危険な箇所も多少ですがありました 

ですが一番の危険点は 携帯が通じないのと 登山客の少なさ だと思いました

今回私はソロで行ってしまいましたが もう一回行くならソロでは行きませんね(当分行きたくないですが)いざ何かあった際にフォローができない体制では行くべきでないルートだと思います

ただし 普通の登山道では味わえないようなバリエーションに富んだコースですので 登山に慣れた方には楽しめるコースなのかもしれません 私もやり切った達成感は結構ありますので ただし

今回のコースは一般登山道ではなく 難路と言われるコースです ご自身の力量や体調 天候や装備を考慮しつつ 自身の責任においてご利用ください この記事も決してお勧めする為のものではありません

どこの山でもそうですが 非常時の備えは必要だと改めて感じました 皆様も安全第一で レッツエンジョイ登山です さてサウナによって帰りますかね それではまた

素敵な温泉宿
素敵な温泉のようですが私はサウナへドロンします
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