蝶ヶ岳へ登山開始 まめうち平へ
さあ登山開始。登山口進んですぐ、常念岳との分岐を蝶ヶ岳方面へ。いつか泊まりで常念岳~蝶ヶ岳を周遊したい。意外と山頂同士が距離あるんですよね。
登ってすぐにつり橋がある。もちろん揺れる。
つり橋界では揺れないほうだと思う。高所恐怖症の人でも大丈夫?じゃないかな。
ここから少し歩くと、最終水場(登り始めて30分かかってない)に着く。
そしてここからが蝶ヶ岳の真骨頂。木製の階段が始まる。
蝶ヶ岳は整備がすごい。こんな階段がいたるところにかかっており、しかも山頂まで続いている。登山口付近や、山荘が近づくと整備がよくなる山が普通だが、ここは最初から最後までこのクオリティで進む。山荘の方々ありがとう。
有名なゴジラの木は割と最初にある。ただ、しんどくなり初めるあたりで、私も初めて来たとき、登りでは気づかずに、下りでやっと気づいた。目の前にベンチとかあるんですけどね。
無事に空も晴れ、太陽がまぶしい。樹林帯の木陰が涼しく心地よい。夏の登山はこうでないと!涼しいところを目指していくんですよ。汗だくだけど。
登り続けると稜線上の道に出る。ここからは隣の常念岳方面がチラチラと見え隠れする。この角度からだとよくわからないけど。
登った山は下から見てもある程度わかるようになる。とは聞きますが、移動して見る位置が変わると、全く分からなくなるんですよね、あの山はこの角度がかっこいいとかありますが、どの山なのか覚えるのが大変。大きな地図買って調べようと、いつも思うんですが、下山するとすっかり忘れてしまいます。
そんなこんなで まめうち平に到着。しばし休憩をとる。
まめうち平から蝶ヶ岳山頂へ
まめうち平がほぼ中間ぐらい。残り半分頑張るぞ。自分を鼓舞する。
平らな道でも木道や丸太が敷かれている。ありがてえ。でも雨の日は滑りそう。
下るのは少し悔しいが、順調に進む。
これから約700m登るってことは概算2時間強。コースタイム見てもそんな感じであるが、道がよく整備されているので、慣れた方ならもっと早いと思う。
看板の距離が順当に近くなっていく。行きかう登山者たち。今日は天泊らしき大型ザックの人が多い。日曜日なのにうらやましい限りである。悔しさをばねにスタコラ進む。
この先は悪路になる
これは悪路。蝶ヶ岳の優しい道になれた体にはこたえる。いや応えない。これで悪路って過保護か!蝶ヶ岳の整備の皆様にはここもいずれ整備をされたい箇所なのかもしれない。でも、つづら折りに登る部分は石を落としやすいので油断しないでね。
あと少しだ(希望)
意外とまだ距離があり凹む。でも登る。ひたすら登る。
整備 して くれて ありが とう とても わたし のぼ り やす い です
階段のリズムに合わせて順調に体力を削っていく。最終的に何か所階段があったか数字を覚えておこうと思ったが、この先階段の記憶がなくなる。
しかし、いつか夜は明ける。雨も止む。そして山頂に着く。
上に空以外が見えなくなってきた。あと少し。そう思ってしまっては敵の思うつぼ。ここからは裏切りとだましあい。策謀渦巻く魅惑の蝶ヶ岳登山最後の見せ場が・・・
山頂はまだだよ。私には分かっていたよ。だから何もダメージは受けていないさ。
蝶ヶ岳山頂へ
大滝山への分岐を過ぎればもうすぐ。それは知っている。もうだます奴はいない。山頂へのビクトリーロードを登る。足が笑い始める。
あと少し
あと少しなんだ
黄色いテント、小さな小屋。ついに見えた。
ついに到着だ。蝶ヶ岳はまず天場についてその奥が小屋、天場の少し上に登ると山頂になっている。疲れた足を引きずり山頂へ進む。
3分程度で山頂へ到着する。
本日も無事登頂できました。皆様ありがとう。天気も最高に良い。これぞアルプスの絶景が広がる。
皆さんアルプスを見ながらランチタイム。写真も顔をぼかさなくて済んでありがたい。今日はガスも東から少し上がり始めたが、無事絶景に間に合えた。今年は穂高周辺は長雨や地震の影響もあり、少し行くのにためらってしまう。コロナの影響もあるので、行くのは来年かな?
蝶ヶ岳ヒュッテと周辺を散歩
ヒュッテ周辺がよく見える。そして順調にガスが上がってきている。
ヒュッテの向こう側に瞑想の丘って所がある。そこに方位盤がある。このまま進めば蝶槍に行けるが今日は止めておく。
こちらから見ると天場がハイマツ帯に守られているのがよくわかる。ハイマツから離れて松本側に張れば、風は強いが松本の景色が楽しめるらしい。
トイレはすごくきれい。このレベルはなかなかない。娘さんを誘うのにも安心だね。
現在は小屋泊が予約制。軽食等は提供ありで運営されているそう。私も早めのランチをいただく。
下山と蝶ヶ岳登山まとめ
軽くお昼を食べ下山開始。
登りでは見逃していたシャクナゲを見つける。金峰山へシャクナゲの見ごろに登った際、近くの登山客がシャクナゲをシャクナベイベーと呼んでいたので、それ以降見習って私もシャクナベイベーとも呼んでいる。
ここからは特にない。スタコラ下りる。
無事に到着できました。最後川で靴の泥を落とそうとして思いのほか水没させたりしたものの、何事もなく今日の登山も降りてこれました。
今回で蝶ヶ岳は2回目ですが、前回も感じましたが登りやすいし降りやすい。木製の階段というと、よくある階段は歩幅に合わずリズムを乱されがちなものが多いですが、蝶ヶ岳の階段はピッチが短く、通常の階段にだいぶ近い登り心地で、負担が少ない気がします。樹林帯が山頂付近まで続くので、展望の良い道ではないですが、その分山頂に到着した際の穂高方面の眺めは、感動+50%です。
ヒュッテもきれいでそつがなく、北アルプスのテント泊入門にもいいでしょう。ただし、山頂付近のため爆風はありますので多少慣れてからのほうがいいと思います。三又はマイカーやタクシーですが、上高地方面からでも来れるので、多くの方が訪れる素晴らしい山でした。今度は常念岳からの周遊や、徳澤から登り、徳本峠に降りるルートもぜひ試してみたいです。
大変良い山行でした。そしていつもの通り帰りはサウナへ。今回は三又登山口への入り口、須砂渡にあった ほりでーゆ~四季の里 へ寄っていきます。それでは